10/14/2014

叔父のこと

叔父が癌になり、ついに我が家系から癌が出たと大騒ぎにだったこの半年。超ヘビースモーカーだったので当然のように肺がんだったわけですが、90を越える祖母(叔父の母)から「あんなに注意してたのタバコ吸い続けるからや!自業自得や」と病んだ息子を怒る祖母を見て、いくつになっても母は強いなぁと妙に感心したりした。
おまけに、近親の愛煙家たちがこれを切っ掛けに禁煙に成功した事はちょっと微笑ましいニュースだった。

と、そんな事を言っている場合でもなく、状況は深刻で、余命は家族に知らされ、当人はカリウム不足で若干ボケ気味にもなっている。
そして、割と仲のいい叔父だったので、俺自身結構ショックを受けている。
親は医者ではないのだが、医学知識とコネが多少ある事もあり頼られているようで、これはこれで大変そう。

身近な人が死に直面すると、色々考えることがあるのですが、いつも考えるのが「悔いのない人生だったのだろうか?」という事。家族やそれ以外の人から見てどうだったかはどうでもよくて、本人が「生まれてきて良かった」と思える人生だったかどうかが、とても気になる。
良かったのであれば、残された人(人によるかもしれないけど)は、「ああ、これがこの人の寿命だったんだな」と何となく受け入れられる。本当の答えは当人にしか分からないのだけれど、「我が生涯に一片の悔いなし」とラオウのように言って欲しいわけです、外野の我が儘としては。