目黒駅に向って歩いていたら人の良さそうな外国人のお年寄りに「写真を撮ってくれないか?」と話しかけられました。「おー、久しぶりに英語を使うチャンス到来!」と思い快諾。流暢な日本語を話す方だったのですが、こちらが英語で応えていると徐々に英語で話してくれるようになり思惑通りの展開に誘導成功。
写真を撮ってと言われたその場所は鋭角な曲がり角で、そこで事故ったらしく、裁判所に提出するために必要な写真だとか。60度の曲がり角を90度とした日本の警察官はFxxkだと言ってました(笑)権之助坂を、もう5年も裁判を続けてるとか話しながら上っていたら、息を切らし始め「大丈夫?」と訊ねたら「心臓悪いんだ」と返され、異国の地で病を患いながら裁判をし、きっと家族は日本人だと思うけど、証拠写真をひとりで撮影に来るような彼を見て、負ければ治療費にも影響あるだろうし「裁判に勝って欲しい」「日本を嫌いにならないで欲しい」と心から思ったね。
その後、目黒駅で彼が切符を買うのを待っていたら、僕らの会話を聞いていた別の外国人の営業マン風の男性が突然名刺を差し出して話しかけてきました。彼は日本でコンサルのような仕事をしていて、僕らの会話を聞いて声を掛けたのだとか。海外で日本語が聞こえたら話しかけたくなるのと同じで郷愁なんですかね。残念なことに、彼とはあまり話ができないまま、すぐに僕はお年寄りとその彼とは別方向の電車に乗ってしまったのですが、「そうだ、こういう何気ない日常のコミュニケーションをとりたくて英語を勉強してたんだった!」と原点を思い出させてくれた、とても刺激的な日でした。やっぱり下を向いて歩いてちゃダメだな。
ちなみに、そのお年寄りは昔日本で音楽関係の出版社の営業をしていたらしく、僕が毎号のように買っていたギター雑誌に携わっていたらしく、偶然というには勿体ない出会で、名前と連絡先聞いとけば良かったと、ただいまとーっても後悔中。この失敗は次に活かそう、一期一会を大切にしなきゃな。
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