1/20/2013

Sherlock vs Elementary


この前、夜中に偶然、日本語吹替え版"Sherlock(BBC)"を見て、オリジナルと随分違う印象を受けました。ホームズ、そんなに落ち着いた口調でいいのか!と。
オリジナルのホームズはかなり早口で、それで演出上重要な彼の狂気じみた人間性の一部を表現していたのですが、日本語吹替え版ではそれがまったく感じられず、魅力半減な感じでした。これまでは英語がまったく分からなかったので(今もたいして変らないけど)、映画やドラマでオリジナルと吹替え版の違いを気にした事などなかったのですが、今回、"Sherlock"を見て、オリジナルの魅力を吹替えでそのまま伝えるというのは難しいんだなと思いました。

で、ブーム到来中なのか、アメリカのCBSで去年9月から"Elementary"という、こちらもシャーロック・ホームズ主役の新ドラマが始まっています。BBC版のパクリというそしりも何のその、こちらも人気を博しているようです。
設定が現代で、科学技術やネット、スマホを駆使するあたりや、ホームズの空気を読まない言動は似ていて(空気を読まないのは原作からか)、それらはドラマではキーとなる設定なので非難されても仕方ない気がしますが、CBS版もちょいちょい独自のスパイスをまぶしてます。もっとも強烈なスパイスは「ワトソンくん」 が「ワトソンさん」で、ルーシー・リューが、ワトソンを演じていることでしょうか。ちなみに、舞台はニューヨーク。
"Ally McBeal"以来、ルーシー・リューは気になる存在ですが、 今のところBBC版の方がいいかな。ただでさえ、シャーロック・ホームズ特有のイギリスのジメッとした感じはBBC版の方が有利なんだし、CBS版では、冬設定にせずにカリフォルニアあたりのカラッとした夏設定でオリジナリティを出しても良かったのでは、と思ったり。とか言いながら、英語の勉強がてら引き続き見るけど。

そういえば、「相棒」 も日本版シャーロック・ホームズだな。天才でホームズな右京さんと、ワトソンが相棒だと思えば。「相棒」、海外に売り込めないのかな?

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