12/08/2014

ひと段落

10月から続いた海外出張行脚がやった終わりました。
海外出張の合間に国内出張があり体を休める暇がなく、さらに出張先は東南アジアが中心だったこともあり寒暖差に体がついていけず、タイでは風邪で声が出なくなるという迷惑をかけてしまいました。さすがにちょっと疲れました。
 
英語ができる(実際はそんなにできないのですが笑)というだけで、社内ではなんとなく海外慣れしているように錯覚されているのですが、まったく違うわけです。
はじめて行くところはそれなりにドキドキするし、切符を買い間違えたり、意図せず遠回りもしてしまいます。ひとりならそれも旅の楽しみになりますが、時間で動いていて、まして上司が一緒にいる海外出張ではそうもいきません。「分かってるんだろう」という無言のプレッシャーがあるわけです。

海外はとにかく行ってみないと分からないんです。本業以外のそんなことまで期待されるぐらいなら、いっそひとりで行かせてほしかった。。。(もしくは行ってほしかった)
いろいろ余裕なかったけど、ともあれこれでひと段落です。

11/13/2014

愛知の片隅で

愛知県のはずれ、こう言ってはナンですが寂れた町のホテルに泊まっております。

ホテルに到着すると70歳は越えているであろうおばあちゃんが受付をしており、方言交じりでこんな会話をしました。

おばあちゃん「宿泊費は5150円です」
俺「朝食をお願いするといくらです?」
おばあちゃん「朝食が500円なので500円と消費税が追加になります」
俺「会社の都合で領収書は5150円で欲しいのですが、朝食をつけた金額でお願いします」
おばあちゃん「じゃあ、朝食込みで5500円でいいよ」
俺「いいですよ。ちゃんとお支払いしますよ」
おばあちゃん「初めてのご利用ですし結構ですよ(笑顔)」
俺「なんかすみません。それではお言葉に甘えさせていただきます」

こんな感じのやりとでした。
久しぶりに穏やかな気分になりました。
安くしてくれたことが穏やかな気持ちをもたらしたのではなく、おばあちゃんの優しさが心にしみました。

人に優しさを求めるなら、まず自分が優しくならないとダメですね。
ありがとう、おばあちゃん!

11/11/2014

上海、再び

7、8年ぶりに上海に行ってきました。まったくの別の国になっていてびっくり!
万博を境に随分近代化したと聞いてはいたけど、もう先進国そのものって感じですね。

一番驚いたのはファッション。みんなオシャレでした。
着飾る事にお金を使えるほど豊かになったということなのでしょうが、コーディネートに隙がないんです、偉そうに言いますが笑

豊かになりつつある国はある程度容姿にお金をかけ始めるのですが、だいたいどこか抜けていて不完全。靴だったり、髪型だったり、小物だったり。しかし、上海の人たちはそうじゃなかったんです。日本と同じようにもちろん個人差はあるのですが、総じて色使いも明るくて、モノトーンに染まった今の日本から見ると「勢いあるなー」という印象。上海だけを見ると完全に先進国でした。
いやー驚いた。日本、頑張るべ。


Devin Townsendの新譜も出たし、昨日Pink Floydの新譜も発売されたし、音楽ネタも書きたいのですが、なかなか時間がない。
海外出張行脚もそろそろ折り返し地点なのでそれがひと段落したら書こうかな。

10/14/2014

叔父のこと

叔父が癌になり、ついに我が家系から癌が出たと大騒ぎにだったこの半年。超ヘビースモーカーだったので当然のように肺がんだったわけですが、90を越える祖母(叔父の母)から「あんなに注意してたのタバコ吸い続けるからや!自業自得や」と病んだ息子を怒る祖母を見て、いくつになっても母は強いなぁと妙に感心したりした。
おまけに、近親の愛煙家たちがこれを切っ掛けに禁煙に成功した事はちょっと微笑ましいニュースだった。

と、そんな事を言っている場合でもなく、状況は深刻で、余命は家族に知らされ、当人はカリウム不足で若干ボケ気味にもなっている。
そして、割と仲のいい叔父だったので、俺自身結構ショックを受けている。
親は医者ではないのだが、医学知識とコネが多少ある事もあり頼られているようで、これはこれで大変そう。

身近な人が死に直面すると、色々考えることがあるのですが、いつも考えるのが「悔いのない人生だったのだろうか?」という事。家族やそれ以外の人から見てどうだったかはどうでもよくて、本人が「生まれてきて良かった」と思える人生だったかどうかが、とても気になる。
良かったのであれば、残された人(人によるかもしれないけど)は、「ああ、これがこの人の寿命だったんだな」と何となく受け入れられる。本当の答えは当人にしか分からないのだけれど、「我が生涯に一片の悔いなし」とラオウのように言って欲しいわけです、外野の我が儘としては。

9/01/2014

宇宙

アニメ化も映画化もされ、もうブームの極点は過ぎてると思われるこのタイミングでハマりました「宇宙兄弟」。

久しぶりの物理学科の集いで「宇宙を一度でも夢みたことがあるなら、今すぐ読むべき」と、かつて同じ志だった友に言われ、Kindleで一巻を買ったが最後、気付けば最新の23巻まで制覇してました。恐るべし「1-clickで買う」ボタン

宇宙兄弟の魅力は登場人物で、全員宇宙への憧れを抱き続けた図体だけデカくなった子ども達。我武者らに幼い頃の夢を追いかけるその姿を見続けるうちにNASAやJAXAの職員も本当にこんな人たちばかりなんじゃないかなと思えてきて、その無邪気さにちょっとジェラシーしてしまった。

僕がああもあっさり宇宙物理を諦めてしまったのは、目に前に立ちはだかった大学物理や数学の壁を蹴散らすだけのPower of Dream(このHondaのタグラインって良く出来てるなー)がなかったからなんだろうな。中2のときに図鑑でアンドロメダ大星雲を見て宇宙を志した程度の想いなんて、物理学科にくる誰しもが持っているものだったんだなと気付かされた。そして、今またその熱が点火し始めている、この年でマンガの影響で(笑)

そんな宇宙兄弟を勧めてくれた友達は、今やお母さんで高校で物理を教える先生なんだけど、 物理の楽しさや宇宙の魅力を伝えられるポジションにいる事すら羨ましくなった。子どもができたらせめて星がよく見える場所で育てたいなー

6/23/2014

今、再び

最近、興味の延長で大学物理を再び勉強し始めました。具体的には熱力学で、エントロピーをちゃんと理解しようというのが当面の目標。進捗はかなり牛歩。(そういばエンタルピーって言葉もあったよね)


そこで先日、高校時代の物理の先生に「エントロピーって、高校の時やったっけ?」ってメールしたら、「エントロピー増大の法則はやった」との返答があり驚いた。というわけで、本当は高校物理から復習するべきだったのですが、そこはうろ覚えとインターネットの力で突破できるだろうと、無視して進むことにしました。

ちなみに、買った参考書は「熱力学-現代的な視点から(新物理学シリーズ)」(古本)。2000年発行なので、大学で熱力学の授業を受けていた時には存在していなかった本。内容はなかなか良い気がする。
当然のように数式が出てくるのですが、刷り込みとは恐るべきもので、高校数学は直感的に分かるんです。分数を積分するとlogになるとか、導出しろと言われると多分困るのですが、計算上は自然と処理していました。

一方、やっぱり大学数学には苦戦します。というか、物理を挫折させた張本人が大学数学なわけですが笑
突如、gradが出てきて「読み方は何となく覚えてるぞ」ぐらいで何者か、どう処理していいかまったく思い出せず立ち往生しました。高校数学と比べて、大学数学はまったく血肉になっていないことを改めて実感。
物理屋にとって数学はツールで、それがなければ何もできないので、大学一年目に物理は学ばず、数学だけを集中して丁寧に(←これ大切)勉強した方がいいのではと今さら思った。(物理で生き残る人は、自主的にやってるんだろうけど。。。)
というわけで、とりあえず物理数学の参考書も購入しました笑

いやはや道は遠い。果たしてエントロピーまで辿り着くんだろうか。。。乞うご期待。

4/21/2014

Heartbleed

Heartbleedはどこまで行くのだろうかと思いながら、関係しそうなサイトのパスワードはひと通り変更しました。
先日あるドラマで「本当に重要な情報は紙で残しているんだよ」みたいな台詞がありましたが、 そういうもんなのかもね。

Heartbleedといえば、予想はしていましたが、人間ドックの結果、心臓がひっかかっていました。
小学生の頃から高校卒業まで、特定疾患として通院していたので、今さら驚くことでもないのですが「治癒しないもんなんだな」と改めて思いました。自覚症状はないんだけどなー

親には精密検査を受けろと言われていますが、迷っています。
定期検査に行っていた頃「死ぬ可能性がある」と言われたこともあり、またそんなことを言われると憂鬱になるからです。

身近な人の死は、悲しみや喪失感、あれをしとけば良かった、あんなこを言わなければ良かったという後悔をもたらすけど、喪心ではない。
そして、それらが強烈なため、健康でいられることの有り難さも本当の意味では分からないだろう。

自分の死(人生の終わり)を身近に感じた時、悲しみや憤りはないし、さらにいうと現実的ですらないもんです。ただ「はぁー、そうなのかー」という憂鬱なだけです。
でも、健康の大切さが分かります。

そんなわけで、折に触れて、色々な人に健康に留意するように伝えてはいるつもりなのですが、分かってくれているのだろうか?
生きていれば、不平や不満、腹立つことも多いだろう、そんなときは、まず自分が健康でいられているという現実に感謝をすればいいんじゃないかと思う。

2/23/2014

クラウドファウンディング

Devin Townsendがクラウドファウンディングでアルバムの制作をするというので、早速100ユーロほど投資してみた。

Devin Townsendは、これまでも作品の制作費をレコード会社に頼らず(頼れず)、
ebayにグッズやレアアイテムなどを出品したりして、自身で工面することがあった。
Devin Townsendの新作を聴きたいので、僕も何度か購入した。
才能があり、ミュージシャンからの評価も高く、一定のファンがいるアーティストでも、こんな厳しい制作環境にいる。

レコード会社(特にメジャーレーベル)の質の高い音楽を世に広めるという役割はとっくに形骸化しており、  20年ぐらい前から彼らは、売れる音楽を作らせること(流行に迎合した作品づくりをさせること)が仕事になり、今では、大御所であったり、新人であればグッドルッキングであることなど、失敗しないアーティストにしか投資しなくなった。

ビジネスとしてそれが悪であるとは言えないけど、音楽ファンはその現状をよく知っているので、もうメジャーレーベルから発信される情報には目を向けなくなった。そして、ネットを活用し、質の高い音楽を自身で発掘するようになり、今では投資をし、直接制作に寄与するようになった。

タワーレコードやHMVといった販売店が不調なのは、リスナーの好みが多様化したことや、ネット販売が増えたことが原因ではなく、レコード会社のビジネス方針による影響が大きいのではないだろうか。

しかし、日本の販売店は捨てたものではなく、最近ではレコード会社に頼らず独自で高品質な音楽の発掘に積極的になっており、音楽ファンの販売店離れを防いでいる。
昨年からハマりっ放しのカナダ出身の"Ocean City Defender"などは、タワレコリコメンドで知ったアーティストで、当時はメジャー契約はおろか日本以外でフルレンスアルバムの発売もタワレコ以外では行っていなかった。もちろん、iTunes(USやJP)やAmazon.comでも展開していなかった。

販売店が生き残る道は、レコード会社に代わり、いち早く才能あるアーティストを発掘したり、それに付随してクラウドファウンディングの窓口になることではないかなと。


僕は、欲しいものは自分たちで作ろうという、株にはないピュアな精神と、独占欲の強いパトロンでもない、クラウドファウンディングのシステムが好きで、今後のものづくりバックアップの主流になって欲しいと思う。

さて、今回のDevin Townsendの資金集めは、12時間以内で目標額の2倍を稼ぎ出し、分厚いファン層がいることを証明してみせた上に、無事に新作に着手してもらえそうです。
本当に聴きたいと思っているファンから出資してもらい、作品作りに臨めるというのはアーティストとして最高の喜びなのではないだろうか。楽しみー

P.S. そんなDevinさんが今日出演した"Progressive Nation at Sea 2014"で、なんとDream Theaterの"Burning My Soul"をコピーしたとか!!!! 行きたかったなー

1/19/2014

MacBook Pro 術後

MacBook Pro、あっさり生まれ変わりました。
爆速というほどではないですが色々早くなり、動作も随分安定したように思います。
Core2 Duoでまだまだいけるな!

【以下手順】

1) バッテリーをGenius Barで交換
1週間ぐらいかかるかなと思ったら、その場で15分ぐらいでやってくれました。
価格は13,400円也。
バッテリー交換の前に、全体の状況をチェックしてくれるのですが、
その時、そのMacに接続したことのある全てのデバイスが一覧で表示されるのを見て、
如何に身の回りのデバイスが、このマシンに依存していたかが分かり、
買い替えるなんて思考は、こいつに残酷だったなと気持ちが入ってしまった。

バッテリーの容量はこんな感じになりました\(^o^)/


2) HDの情報・設定をSSDにコピー
HDケースにSSDを入れUSBでMacに接続。
ディスクユーティリテーでSSDを初期化。
再起同時に「command + R」で起動し、データや設定などコピー(クローンをつくる)。※下記参照

ちなみに、SSDは「CFD 6TNHG5Qシリーズ 512GB」(36,970円)

移行には、200GBちょっとで3〜4時間ほどかかりました。
データだけでなく、ネットワークの設定はもちろん、Logic Proや Photoshop, illustratorもそのまま移行され、アカウント関係をいじらずに使えます。

詳細は、この辺りのサイトにお世話になりました。m(_ _)m
追記:ここも分かり易かったです。

3) HDをはずし、SSDを内蔵
精密ドライバーともう一本特殊なドライバー(T6)がいりますが、安いし調達も簡単。
作業もこれまた簡単。慣れてない俺でも15分ぐらいで終わりました。
詳しくは上記サイトで(笑)


という感じで、愛着が戻ったMacBook Proさん。
あと4〜5年ぐらい使ってみたいぞ、と。

1/15/2014

MacBook Pro 手術予定

久しぶりにMacの話なんぞ。

新しいMacBook Proが欲しいなぁ、と思っていた矢先、
浮気心が見透かされたのか
現MacBook Pro (mid 2009) の調子が悪くなってきました。

調子が悪いといっても、挙動不審ではなく各動作が鈍くなってきた感じ。
Firefox閉じんのに、どんだけ時間かかってんだよ、ってな具合で。

そういうことをいうと、だいたいメモリ不足と言われるけど、
4GBもあるわけで、現行のスペックから考えると物足りないかもしれないけど、
十分なボリュームなわけです。
原因は明らかにHDの経年劣化。(仕方ないんだけど)

そんな訳で、新しいMacBook Proに興味があったんだけど、
オーバースペックだし、Retina Display必要ないし、
DVD-RWドライブあった方がいいし、
ということで、 今のMacBook Proをメンテナンスすることに決めました。

HDをSSDに。
バッテリーを新しいものに。

バッテリーの状態は自分でも確認できて、
この通り「バッテリーの交換修理」とメッセージが出ています。
 ※チェックの方法
画面左上のリンゴマーク→「このMacについて」→「詳しい情報」
→「システムレポート」→「電源」

バッテリーは、Appleに取り替えてもらう予定。
その後、自分でHDをSSDに交換するつもりです。
昔、PowerBook G3のHDを自分で交換して失敗したので、ちょっと心配だけど笑

高速化はもちろん、
HDを駆動させなくてすむので、バッテリーは長持ちするようになるだろうし、
発熱もなくなるだろうし、
と良いことしづくめ(のはず)。
ワクワクします。

1/09/2014

今年もよろしくお願いします

2014年、始まりました。今年もマイペースで更新していこうと思います。

年末年始は保護者としてニューヨークに行ってきました。 観光客だらけで日常の雰囲気はまったくなかったけど、ま、良かったのかなと。
個人的な目的だった、iTunes(US)をもう一回使える(ショッピングできる)ようにする事もできたし。

さて、その機内で読んでいた本にいい事が書いてありました。

南部陽一郎(ノーベル物理学賞受賞者)。他のノーベル賞受賞者や超一流物理学者などの天才をして「10年先をいく男」と言わしめた日本が誇る大天才。(今はアメリカ人ですが。。。)
その南部の奥さんがインタビューでこんな事を言っていました。
「 結婚しますと、人間だから欠点もいろいろ見つかります。でも彼の自由で心の広いことろは大好きです。妻は夫の長所が気に入っていればそれでいいと思います」

妻に限らず、夫は勿論、友達付き合いでも言えるんじゃないかなと。
誰にでも欠点はあって当たり前で、それを尺度に人を計っていたら、それがどういう関係性(夫婦、友だち、上下)でも、お互いに向上しないと思う。というか、ストレスしかたまらない。
(これが真なら、対偶(数学でやったアレね) の『ストレスがたまらない人は、短所でその人を計ってない』も真ってことになるね)

「あいつの○○なとこがダメなんだよ」と言う前に「あいつの□□なとこがいいんだよ」と声に出して言う2014年にしてみようかな。

今年もよろしくです。